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2022.03.20

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タイは常夏の国であるが、ものすごく寒い

タイは常夏の国です。熱帯モンスーン気候で、バンコクの年間平均気温は29.4℃、平均湿度73.4%(2020年)と高温多湿で年中蒸し暑く、日本の7、8月頃の気候が一年中続くような感覚です。4~5月が最も暑く、日中は気温が40℃近くになる日もあります。一日中冷房をつけているのが普通です。

その冷房の強さは、いろいろな商業施設、ホテル、レストラン、オフィス、公共交通機関で常に最強レベルに設定されており、外から中に入ったときは涼しくて汗がすっと引いていくのですが、少し経つと強烈な寒さに襲われます。

なぜ、タイでは冷房が最強に設定されているのでしょうか。

涼しいことはいいことだ

タイでは、お客様がいるのに涼しくないのは失礼にあたります。過剰な涼しさはタイ式のおもてなしなのです。冷房をきかせていないと、おもてなしの気持ちが無いと評価され、タイで商売をしていくことはできません。暑い中わざわざやってきてくれたお客様に、快適に過ごして頂くためにキンキンに冷やしていなければならないのです。

北風と太陽がタッグを組む

タイで生活する以上、この環境に適応していかなければなりませんが、おもてなしの為とはいえ、流石に寒すぎるのは体には悪影響が出ます。寒暖差が激しい中を行ったり来たりしていると、自立神経がパニック状態となり血流が悪化します。免疫機能の低下や冷え性の原因となりえるので、出かける際には1枚羽織れるものを持っていくといいでしょう。私は、ちょっとコンビニへ出かける程度なら半袖短パンで行きますが、商業施設にそれなりの時間滞在する場合には、長ズボンにして羽織れるものを準備し、場合によっては靴下も履きます。冷房の風に弱い方は特に注意して準備を怠らないようにしてください。

疑問に思ってもやめる選択肢はない

タイ人もなぜここまで冷やす必要があるのか、疑問に思ってはいます。しかし、この涼しいおもてなしは、この先もずっと続いていくでしょう。私が勤務しているオフィスの従業員も、皆それぞれショールやブランケットで寒さ対策をしながら過剰に涼しい環境で仕事に励んでいます。中にはこのくらいがちょうどいいという猛者も一部いますが、寒いのが嫌いで暑いタイに来た身としては、まさかここまで寒いとは正直思っていませんでした。

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