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2021.11.16

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[CloudRoom]アプリ開発担当者へインタビュー

[CloudRoom]アプリ開発担当者へインタビュー

CloudRoomは、2021年3月にプレスタート、6月から本格開始いたしました。

スマホに預けて、スマホで取り出せる、と言うコンセプト実現のため、鋭意、サービス改善に日々取り組んでおります。

 

サービス開始以来、約半年が経過し、少しずつご利用者が増えてまいりました。

まだまだご利用者は多いと言えない状況ではありながらも、有難いことに、既存のご利用者からのご紹介経由での申し込みも増えてきております。

この場を借りて、改めて、感謝を申し上げたいと思います。

 

弊社といたしましては、お客様から頂くご要望のお声や、お預かりアイテムのデータを含む様々な情報を分析し、サービス改善とユーザビリティ向上として、お返しできるよう、コミットメントを果たして参りたいと思っております。

この度、一部ユーザー様には限定して解放していたモバイルアプリ、デスクトップアプリがようやく、一般公開できそうな状況まで来ました。

 

本日は、弊社のアプリ開発担当に、本開発に纏わる進め方について、何を大事にしているか、どこを重視しているか、などをインタビューしたので、公開いたします。

Q) このプロジェクトを任されることになって、まずはどのように感じましたか?

A) このCloudRoomプロジェクトは、技術的にも、ビジネス的にも、面白さと将来性を感じて、担当させて頂くことになった時はとてもワクワクしました。ただ、その次の瞬間、初めから目指しているようなスケール感は、ローンチまでの期間に間に合わせることは現実的に難しかったので、どうしようかな、と正直、悩みもありました。

まずは、最小構成のMVP(Minimum Valuable Product)開発を提案しました。

Q) MVP開発では、具体的にどのような開発アプローチを行ったのですか?

A) まずは、ユースケースを洗い出して、必要機能を列挙し、Must Have機能(絶対に必要な機能)と、Nice to have機能(あったらいいな機能)の切り分けを実務担当者と膝を突き合わせて、何度も行いました。また、顧客管理や決済周りなどのセキュリティ面の堅牢性や冗長性が必須な箇所は、今回の開発には含めず、二重管理にはなりますが、既に運用実績が豊富な弊社別事業のベリーモバイルの基幹システムに構築されているCRMを流用する設計として、セキュリティを担保しました。

Q) 機能の取捨選択において、どの点を重視したのですか?

A) 大きく分けて、運用部分(デリバリー手配や倉庫内のアイテム管理)と、ユーザビリティ(お客様が気軽に預けたり、問い合わせたりできる)の2つがありました。

 

   実は、この事業において、運用部分に関してはなかなかお客様の目には触れない部分ではありますが、一度でも事故を起こしてしまったら重大なインシデントになってしまう為、ここの実務運用を絡めた実装は入念に設計の工数を割きました。倉庫内Mappingや、検品の実務運用など、弊社スタッフもこれまで経験したことのない実務でもあり、現場も不慣れな部分が多い為、よりシステムに依存する可能性が高いと感じたからです。

 

ユーザビリティに関しては、せっかくお客様にご利用頂いても、より多くのお客様に、より長くサービスをご利用頂くためには、何度も改善を重ねる必要があります。その仮説検証に十分な機能が適切に実装されていないと、事業の成長にも繋がらず、作って終わり、になってしまいます。必然的に、アジャイル&スパイラル開発が求められ、外部調達したエンジニアではスピードと理解・学習の両面で追いつかないと判断し、この部分は社内開発にこだわりました。極力、工数が少なく開発できる開発環境の選定から、基本機能を平たく水平的にプロトタイプしながら、何度もお客様やスタッフから意見を集め、U/Xの向上に向けた議論を重ねて参りました。今は、この日々のアップデートがようやくひと段落した、というところです。

Q) 今回のアプリ開発におけるこだわりの部分はどこですか?

A)スマホに預けるという世界観を実現するためには、特にスマホアプリのU/I、U/Xは重要という認識があり、気軽・便利・直観的、という部分にはこだわりました。

 

まずは、気軽、と言う部分では、今少し流行りのPWA(プログレッシブ・ウェブ・アプリケーション)というアプリ配布方法を採用しました。PWAであれば、スマホでブラウザから開き、ホーム画面に保存するだけで、ネイティブアプリと同じような機能実装(例えば、プッシュ通知や、カメラ機能の実装、キャッシュ高速化)が出来て、アドレスバーなどを排除できて見栄えも良いです。App Storeなどのマーケットプレイスからのインストールも不要なので、煩わしさも無く、まさにWebサイトとネイティブアプリの良いとこどり、と言う感じです。

 

次に、便利と言う部分では、最近実装した機能ですが、結局、自分が預けたいのが何Cellか分からない、総額でどれくらいかかるか分からない、というお客様の声が多かったので、簡単なサインアップ(ユーザーIDが発行される前の時点)で、気軽に概算がシミュレーションできるような機能実装をいたしました。また、預けている荷物が一目瞭然で、数タップで返却の指示が出来るU/I設計などもこだわりました。

 

また、MVPの言語環境としては英語を採用しました。お客様はタイ人と日本人が今はメインの為、苦渋の決断だったのですが、英語で運用とU/Xを磨き上げ、その後にマルチランゲージ対応という想定ですが、究極は非言語のアイコンや絵でなるべく表現することを目指しました。なるべく文字を減らして、直観的に進められるようなU/I設計を意識しました。とは言え、説明も必要な個所が多く、この点はまだまだ改善が必要そうです。

Q) 今回、やっと一般公開が見えてきましたが、ひとこと。

A) ここまで漕ぎ着けるのに、アジャイル開発やら、MVP開発やら、言いながらも、結局予定よりも時間をかけてしまったことは反省点です。今は最終検証中ですが、11月15日(月)に本格リリースを予定しております。

 

コロナ禍でなかなか思うようにコミュニケーションが取れない中、毎日のように現場メンバーとリモートで擦り合わせをしながら、何とかここまで来れました。あとひと踏ん張り、頑張ります!多くの方に使っていただきたい一心で、チーム一同、励んでおりますので、何卒、宜しくお願いいたします。

 

最後に、こうした方が使いやすい、これがおかしい、などのご意見がございましたら、気軽にフィードバック頂けましたら、大変ありがたく存じます。

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